• 2014-03-30

(2010年2月に「高校生のための『超』教養講座」において、公開を始めた人気授業です)

越境物質「黄砂」が運ぶもの」
~砂漠からの旅人は“悪者”なのか?

福岡大学理学部 教授 林 政彦

1960年神奈川県生まれ。博士(理学)。名古屋大学工学部卒。同大学大学院理学研究科を経て、90年、名古屋大学助手。98年、福岡大学に移り、理学部助教授。2004年より教授を務める。南極観測隊に越冬隊員として参加した経験ももつ。

黄砂は大陸の砂が風で巻き上げられ、日本まで飛んでくる現象です。「洗濯物が黄砂でダメになった」など一般には“やっかい者”とされており、近年では、花粉症の症状をひどくするなどともいわれています。その一方で、「中国大陸で発生した汚染物質を黄砂が中和して被害を抑えている」、また「黄砂は地球の温暖化を抑える働きをしている可能性もある」といった研究もされています。このような黄砂に関する最新の研究成果を福岡大学の林政彦先生に解説してもらいましょう。

第1章 黄砂発生のメカニズム

第2章 黄砂は汚染物質の運び屋か?

第3章 温暖化と黄砂

第4章 黄砂、そして生物、ヒト