タグ:京都大学
2014-01-06

フロントランナー

右利きのヘビと左巻きのカタツムリ…
「右」と「左」から迫る生物進化の謎

京都大学白眉センター 特定助教 細 将貴

あなたは右利きですか? それとも、左利きですか? 多くの人は「私は右利きです」と答えることでしょう。日本に限らずどの国に行っても右利きの人が圧倒的多数を占めています。しかし、なぜ右利きが多いのか実はよくわかっていません。人間だけでなく動物にも右利き・左利きがよく見られますが、多くは謎のまま。「左右の非対称性」は生物進化の大きなテーマなのです。京都大学の細先生は、カタツムリとヘビの関係から、それに挑んでいます。先生と一緒にカタツムリとヘビが織り成す「進化のストーリー」を追ってみましょう。

2013-08-12

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爆発だらけの星・太陽が地球に与える影響
~巨大フレアと地球“寒冷化”を考える

京都大学理学部 教授 柴田 一成

何十億年にわたって、私たちに恵みをもたらし続けている太陽。従来は「静かに光り輝く星」であると考えられていたのですが、近年の観測技術の向上と研究の進歩によって、そのイメージは一変しました。太陽はむしろ「激しく爆発を繰り返している星」であり、そのことが私たちの生活に大きな影響を与えることがわかってきたのです。一方で、地球に寒冷化をもたらす可能性があることも指摘されています。太陽活動によりわれわれを取り巻く環境はどう変わろうとしているのか――京都大学の柴田先生と一緒に、最新の太陽研究を見ていきましょう。

2013-07-30

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「面白いから売れる」の発想で
世界に認められる電気自動車を開発

グリーンロードモータース株式会社 社長 小間 裕康

技術力と価格競争力で欧米勢を凌駕した日本の車は、家電とならんで「日本経済の代名詞」でした。まさに、自動車大国ニッポン――。しかし、近年は新興国メーカーの台頭などから、かつての輝きを失いつつあります。そんな自動車業界にあって、京都に誕生したグリーンロードモータース株式会社(GLM)は電気自動車、それもスポーツカーにターゲットを絞り、世界に打って出ようとしています。電気自動車の魅力はどこにあるのか、世界と戦うために小間社長はどのような戦略を描いているのかを一緒に見ていきましょう。

2013-03-15

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若返りの方法がここから見つかる!?
不老不死の生物・べニクラゲがもつ驚異の力

京都大学フィールド科学教育研究センター
准教授 久保田 信

人類の永遠のテーマとされる「不老不死」。世界中に不老不死伝説が存在しますが、科学技術が進んだ現在でも、その夢は実現できていません。単細胞生物は分裂によって増えていくので、不老不死の存在といえますが、私たち人間を含む多細胞生物は性を獲得して以降、自分とまったく同じ遺伝子を残すことはできなくなりました。ところが、クラゲの仲間に、その例外がいることがわかった――。驚異の能力をもつ、その生物はどんな生態をしているのか、不老不死のクラゲの研究はどのような未来を私たちにもたらすのか。京都大学の久保田先生の研究をから見えてくるものは……。

2013-01-20

フロントランナー(インタビュー・ムービー)

iPS細胞がわかる!
世界を驚かせた研究のいまと未来を探る

京都大学iPS細胞研究所
准教授 齊藤 博英

(この記事は動画でご覧いただけます。30min)
2012年、京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の研究でノーベル賞を受賞しました。世界を驚かせたiPS細胞はどこがすごいのでしょう。また、どのように医療を変えると期待されているのか。山中先生とともに研究の最前線に立つ齊藤准教授にiPS細胞の基礎知識から未来までをお聞きしました。iPS細胞の「入り口と出口」で重要な役割を果たす齊藤先生の研究も注目です!