タグ:大阪大学
2014-11-10

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歩く姿で人物を特定する!
犯罪捜査に威力を発揮する認証システムを開発

大阪大学産業科学研究所 教授 八木 康史

犯罪捜査にも続々と“科学の目”が導入されています。DNA鑑定などはその最たるもので、有力な証拠になっていることはみなさんもご存じでしょう。そんな科学捜査に、もうひとつ強力な武器が加わろうとしています。それは歩く姿の解析――。防犯カメラに映った人間の歩く様子から容疑者を絞り込む、というものです。難しいとされていたその技術が、実用の段階に一歩に近づきました。研究の第一人者・大阪大学の八木教授に解説してもらいます。

2014-02-17

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細胞が自分を食べる「オートファジー」
病気にも深くかかわる生命現象の謎に迫る

大阪大学医学部 教授 吉森 保

iPS細胞などの再生医療と同様、世界中の研究者がしのぎを削る、ホットな研究分野「オートファジー」。日本語では「自食作用」と訳され、細胞の中で行われるリサイクル・システムを指します。がんやアルツハイマー病といった病気の解明・治療にもつながると期待され、その研究はノーベル賞級といわれるほど。しかも、リードしているのは日本の研究者たちです。大阪大学の吉森先生もその一人。吉森先生と一緒に、さまざまな生物に共通した「根源的な生命現象」の謎に迫ってみましょう。

2013-02-12

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暮らしを守り、未来の社会と地球を救う
環境に優しいバイオマスプラスチックス

大阪大学工学部 教授 宇山 浩

プラスチックは、私たちの生活に欠くことのできない素材といって間違いないでしょう。しかし、その大事な素材がいま危機にさらされていることをご存じでしょうか? プラスチックは石油から作られます。そして、石油の量は無限ではありません。それほど遠くない将来に、私のまわりからプラスチックが姿を消すかもしれない・・・・・・。大阪大学の宇山先生は、石油以外のものからプラスチックを作り出す研究の第一人者です。バイオマスをキーワードに、新しいプラスチックの開発に取り組んでいます。地球温暖化など私たちの将来にも大きくかかわってくる、バイオマスプラスチック研究の最前線を見ていきましょう。