• 2013-02-05

(2009年8月に「高校生のための『超』教養講座」において、公開を始めた人気授業です)

驚異の新素材“カーボンナノチューブ”~その発見から最先端の研究現場まで

名古屋大学理学部 篠原 久典 教授

信州大学理学部卒。京都大学大学院修了。岡崎国立共同研究機構助手、三重大学助教授を経て93年、名古屋大学教授に就任。著書に『ナノカーボンの科学』(ブルーバックス)など。

カーボンナノチューブという物質をご存知でしょうか? その名のとおり炭素でできた直径「数ナノ」メートルの筒状の物質。ナノとは10億分の1のことを指します。実は、この極小の物質がものすごい能力を秘めています。まず「細くて軽い」。次に「強いうえにしなやか」。他の物質にはない電気的・磁気的特性も持ちます。そのため、「脅威の新物質」とも呼ばれています。ノーベル賞級といわれるこの物質の発見は、どのように私たちの生活を変えたのか。名古屋大学の篠原教授に解説いただきました。

第1章 カーボンナノチューブとはどんな物質か

第2章 偶然がもたらしたフラーレンの発見物語

第3章 急速に進む研究開発

第4章 大発見とセレンディピティー