フロントランナー
宇宙の始まりに素粒子で迫る!
~素粒子物理学の最前線
東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構
機構長 村山 斉
空を見上げて思ったことはありませんか、「宇宙はどうやって始まったのだろう?」「宇宙は何でできているのか?」と。人類が何千年にもわたって挑み続けている、この大きな謎に、われわれはいま科学の力で迫れるようになっています。鍵を握るのは小さな粒=「素粒子」。この世で一番大きな宇宙と、一番小さな素粒子は、どのように結びつくのでしょう。素粒子物理学の第一人者・東京大学の村山先生に研究の最前線を語ってもらいました。
フロントランナー
こうすれば記憶力は高まる!
~脳の仕組みから考える学習法
東京大学薬学部 教授 池谷 裕二
記憶については、まだまだ多くの謎が残されています。たとえば、どれだけ記憶できるのかや、一度つくられた記憶をどのようにして取り出しているのかなども詳しくはわかっていません。東京大学の池谷先生は、脳の研究からそれらの難問に挑む。記憶にかかわる脳の部位・海馬や扁桃体の研究など、世界に先駆けたものも数多く手がけておられます。今回は、そんな“記憶の専門化”に、記憶力の高め方をレクチャーしてもらいました。科学的知見に基づいた学習法とは果たして……。
フロントランナー
もうウナギは食べられない!?
謎多き生態の解明で食文化を守る
東京大学大気海洋研究所 准教授 青山 潤
「ウナギの値段が上がっている!」「気軽にウナギの蒲焼を食べることができなくなった」――みなさんも、このようなニュースを一度は聞いたことがあるでしょう。実際、うなぎは取れなくなっています。ニホンウナギにいたっては、この2月、絶滅危惧種の指定を受けたほど。なぜ、こんな事態に陥ってしまったのか? 東京大学大気海洋研究所の青山先生は、「ウナギの生態に謎が多い」ことを要因のひとつに上げました。日本食の代表ともいえるウナギの蒲焼。果たして、私たちはこれからも食べ続けることができるのでしょうか。
フロントランナー(インタビュー・ムービー)
世界初! 小型ヒト型ロボットが宇宙に
開発者が語る「ロボットの未来と私たちの社会」
東京大学先端科学技術研究センター准教授
株式会社ロボ・ガレージ社長
高橋 智隆
(この記事は動画でご覧いただけます。30min)
2013年夏、小型のヒト型ロボットが国際宇宙ステーションに! 世界初の快挙で、ロボットクリエーターとして活躍する高橋智隆先生がロボットを制作を担当します。それはどのようなプロジェクトなのか、どんな困難が伴うのか。「将来、ロボットは身近な情報端末のような働きをする」と語る高橋先生に、プロジェクトの概要とともに、ロボットと私たちの未来についてもお聞きしました。
「超教養講座」アーカイブ
太陽光発電が拓く未来~その仕組みから最先端の研究まで
東京大学生産技術研究所 教授 藤岡 洋
温暖化の危機がさかんに議論されるようになって太陽光発電への関心が高まり、日本でも自宅の屋根などに取り入れる家庭が増えてきました。しかし、そもそもどのような仕組みで、太陽の光が電気に変わっていくのでしょうか。また、なぜ、これほどまでに太陽光発電が注目されるようになったのでしょう。本講義では、太陽光発電の原理に加え、その最先端の研究・開発について見ていきます――。