「超教養講座」アーカイブ
ゲノム・サイエンス
~生命科学の最前線を見てみよう
徳島大学総合科学部 教授 真壁 和裕
私たち生命は、すべて遺伝によって親から子へ、また子から孫へとつながっています。遺伝という仕組みがあるからこそ、ヒトの受精卵はヒトに、鳥の受精卵は鳥になっていくのです。今回のテーマである「ゲノム」は、この遺伝の仕組みの根幹をなすもの。ここ20年ほどで飛躍的に研究が進んだ分野であり、いま最もホットな研究テーマの一つとされています。徳島大学の真壁和裕先生に、「ゲノム」とは何か、どのような研究がなされているのかなど、生命科学研究の最前線をお話いただきます。
「超教養講座」アーカイブ
「生きた題材」を高校数学でひも解く
桜美林大学リベラルアーツ学群 教授 芳沢 光雄
数学は、決して受験に必要なだけの教科ではありません。私たちの生活のさまざまな場面で数学を活かすことができます。面白い題材であれば、数学の理解はもっと進む。理解が進めば、さらにいろいろなシーンで数学を活用することができる・・・・・・。今回の講義は、スポーツやお金など身近な出来事を題材に、高校数学を分かりやすく、また実践的に勉強することができます。講師を務めていただいた桜美林大学の芳沢先生は、数学教育の世界では著名な方で、数々の数学入門書を執筆されています。答えを導く過程の面白さを、ぜひ感じ取ってください。
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凍った地球と生命の進化~地球環境と生命の驚くべき関係
東京大学大学院新創造領域研究科
教授 田近 英一
多様な生物があふれている地球。しかし、生命の進化は常に順風満帆だったわけではないようです。実は、過去に何度も生命は「絶滅の危機」に直面したと考えられています。なかでも、いまから6億5000万年前は「絶滅寸前」のところまでいった。そのとき地球は凍りついていた……。この全球凍結状態が、生命の進化にとても大きな影響を与えたことも最新の研究でわかってきました。地球と生命のダイナミズムに迫ります――。
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ロボットで探る人間の不思議~ロボカップから認知発達ロボティクスへ
大阪大学工学部 教授 浅田 稔
21世紀は「ロボットの世紀」とも言われます。現在、そのロボットの研究で世界の最先端を走るのが日本。日本では世界で稀に見るロボット大国なのです。そんななか、知能ロボット、認知ロボットと呼ばれる分野で活躍するのが大阪大学の浅田先生。人間学とロボット工学を融合した「ヒューマノイド・サイエンス」の提唱者としても知られています。果たして、ロボットはどこまで進化したのでしょう。浅田先生のグループが開発した学習し成長する「ヒューマノイド・ロボット」などを例に、人間の不思議とロボットの未来を探ります。
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太陽光発電が拓く未来~その仕組みから最先端の研究まで
東京大学生産技術研究所 教授 藤岡 洋
温暖化の危機がさかんに議論されるようになって太陽光発電への関心が高まり、日本でも自宅の屋根などに取り入れる家庭が増えてきました。しかし、そもそもどのような仕組みで、太陽の光が電気に変わっていくのでしょうか。また、なぜ、これほどまでに太陽光発電が注目されるようになったのでしょう。本講義では、太陽光発電の原理に加え、その最先端の研究・開発について見ていきます――。