2013-07-02

「超教養講座」アーカイブ

「生きた題材」を高校数学でひも解く

桜美林大学リベラルアーツ学群 教授 芳沢 光雄

数学は、決して受験に必要なだけの教科ではありません。私たちの生活のさまざまな場面で数学を活かすことができます。面白い題材であれば、数学の理解はもっと進む。理解が進めば、さらにいろいろなシーンで数学を活用することができる・・・・・・。今回の講義は、スポーツやお金など身近な出来事を題材に、高校数学を分かりやすく、また実践的に勉強することができます。講師を務めていただいた桜美林大学の芳沢先生は、数学教育の世界では著名な方で、数々の数学入門書を執筆されています。答えを導く過程の面白さを、ぜひ感じ取ってください。

2013-06-13

フロントランナー(インタビュー・ムービー)

私たちは一人ぼっちじゃない?!
地球の辺境から探る「宇宙生命の可能性」

広島大学生物生産学部 准教授 長沼 毅

(この記事は動画でご覧いただけます。30min)
長年、地球の生命は太陽の恵みを受けて誕生した奇跡の存在だと考えられてきました。しかし、地球の辺境と呼ばれる場所では、太陽の恵みとは別のシステムで生きている生物がいる。そのことが、近年の研究で明らかになってきました。地球外生命はいるのか。もし、いるとすればどんな生き物なのか――。気鋭の生物学者・長沼毅先生が「地球と宇宙」、そして「生命」の謎に迫ります。

2013-06-06

「超教養講座」アーカイブ

凍った地球と生命の進化~地球環境と生命の驚くべき関係

東京大学大学院新創造領域研究科
教授 田近 英一

多様な生物があふれている地球。しかし、生命の進化は常に順風満帆だったわけではないようです。実は、過去に何度も生命は「絶滅の危機」に直面したと考えられています。なかでも、いまから6億5000万年前は「絶滅寸前」のところまでいった。そのとき地球は凍りついていた……。この全球凍結状態が、生命の進化にとても大きな影響を与えたことも最新の研究でわかってきました。地球と生命のダイナミズムに迫ります――。

2013-05-28

フロントランナー

ミドリムシが食料・エネルギー問題を解決!
大量培養の成功で「夢」が現実に

株式会社ユーグレナ 社長 出雲 充

ミドリムシが地球を救う! そう聞いても多くの人は「?」マークが頭に点ることでしょう。しかし、決してこれは大袈裟なことではありません。ミドリムシは食料、エネルギー、環境など世界的な問題を解決するカギになると期待されています。わずか0.05ミリの小さな生物が秘めた驚くべき可能性――。株式会社ユーグレナの出雲社長はそこに着目し、2005年、誰も果たすことができなかった屋外大量培養に世界で初めて成功しました。ミドリムシとは“何者”なのか。成功に至るまでの苦労など「過去」「現在」、そしてミドリムシ・ビジネスの「未来」は・・・・・・。

2013-05-20

フロントランナー

蚊が血を吸うメカニズムの解明から
世界で一番痛くない針の開発に挑戦

関西大学システム理工学部 教授 青柳 誠司

「病気になったら学校を休むことができるけど、チクッと痛い注射はイヤ! 痛くない注射針があったらいいのになぁ」。小さいころ、そんなふうに思った人は多いでしょう。しかし、針で刺す痛みをなくすことは容易ではない――。多くの人が解決を求めてやまない、この難問に挑戦している研究者の一人が関西大学の青柳先生です。青柳先生が注目したのは「蚊」。その吸血メカニズムをヒントに無痛針の研究に取り組んでいます。蚊はどのように血を吸っているのか、果たして青柳先生はどんな注射針を生み出そうとしているのでしょうか。