フロントランナー
宇宙ビジネスはもはや「夢」ではない!
世界初の人工衛星ベンチャーの挑戦
株式会社アクセルスペース社長 中村 友哉
宇宙をビジネスの場とする――そんな壮大な目標を掲げ、中村社長が仲間2人と「アクセルスペース」を起業したのは2008年のことでした。それから5年、2013年11月21日に同社が手がけた衛星が初めて宇宙に飛び出しました。世界初の人工衛星ベンチャーが成し遂げた快挙――。中村社長たちが、誰も手がけたことがない分野に飛び込んだのはなぜか。宇宙ビジネスにはどんな可能性が広がるというのでしょう。アクセルスペースの挑戦を追ってみました。
「超教養講座」アーカイブ
コンピュータ・グラフィックス
~その仕組みと応用
中央大学理工学部 教授 牧野 光則
生活のシーンのいたるところで見ることができるCG(コンピュータ・グラフィックス)技術。もはや、それは現代人の生活に欠かせないものになっています。しかし、身近な存在であるCGが、そもそもどのような原理でできているのかを知っている人は少ないようです。今回は、第一線のCG研究者である中央大学の牧野先生に、CGの基礎をわかりやすく解説いただきました。一言でいえば、CGは「色のついた点の集合体」。問題はその色をどのように決めるかで、それにはいくつかの方法があります。講義の中では、代表的なCG手法である「レイトレーシング法」を取り上げ、CGがどのように描かれるかを探りました。なお、「どのよう『な』CGを描くか」は芸術の分野であり、ここでは「どのよう『に』CGを描くか」というCG技術にテーマを絞っています。
フロントランナー(インタビュー・ムービー)
世界は数学でできている!
物語でひも解く「数の世界」
サイエンスナビゲーター 桜井 進
(この記事は動画でご覧いただけます。35min)
「数学なんて嫌いだ!」「何の役に立つの、数学なんて?」と思っている人は、ちょっと待ってください。文明社会は数学なしでは存在しないし、そもそも生物の成り立ちも数学によるところがある。まさに、「世界は数学でできている」なんです。今回のフロントランナーは“数学の伝道師”として著名な桜井進先生が登場! 数学を学ぶ意義や楽しさを、身近な事柄を例にわかりやすくナビゲートしてもらいました。
フロントランナー
脳がだまされる!?
「錯視」の不思議を探ってみよう
立命館大学文学部 教授 北岡 明佳
2本の等しい長さの線の両端に、それぞれ矢印のようなものを、向きを変えて加える。すると、一方の線が長く見える――。こうした現象を「錯視」と呼びます。みなさんも一度は、経験したことがあるでしょう。普段はあまり気づくことがありませんが、錯視は日常生活でも頻繁に起こっています。同時に、錯視の研究はわれわれがどうやってモノを認識しているのか、また「視覚」のメカニズムの解明にもつながるといいます。そもそも錯視とは何なのか、そこから「見えてくるもの」は? 錯視研究の第一人者・立命館大学の北岡先生に聞いてみましょう。
「超教養講座」アーカイブ
タンパク質結晶化技術で世界を変える
~創薬から省エネまで
大阪大学工学部 教授 森 勇介
私たち人間と切っても切れない関係にある病気は、タンパク質の異状によって起こります。そのタンパク質にはまりこみ、サルグツワのように働くのが薬の役割。そして、薬が効くかどうかは、タンパク質にきちんと薬がはまり込むかで決まってきます。つまり、タンパク質の形や構造を知ることが、薬の開発ではとても大切になってくるのです。しかしながら、それはなかなか困難なことでした。というのも、構造を知るために必要なタンパク質の結晶化が容易ではなかったからです。森先生は、このタンパク質の結晶化において、とても重要な技術の開発・発見をしたのでした。