2013-11-15

フロントランナー(インタビュー・ムービー)

世界は数学でできている!
物語でひも解く「数の世界」

サイエンスナビゲーター 桜井 進

(この記事は動画でご覧いただけます。35min)
「数学なんて嫌いだ!」「何の役に立つの、数学なんて?」と思っている人は、ちょっと待ってください。文明社会は数学なしでは存在しないし、そもそも生物の成り立ちも数学によるところがある。まさに、「世界は数学でできている」なんです。今回のフロントランナーは“数学の伝道師”として著名な桜井進先生が登場! 数学を学ぶ意義や楽しさを、身近な事柄を例にわかりやすくナビゲートしてもらいました。

2013-10-21

フロントランナー

脳がだまされる!?
「錯視」の不思議を探ってみよう

立命館大学文学部 教授 北岡 明佳

2本の等しい長さの線の両端に、それぞれ矢印のようなものを、向きを変えて加える。すると、一方の線が長く見える――。こうした現象を「錯視」と呼びます。みなさんも一度は、経験したことがあるでしょう。普段はあまり気づくことがありませんが、錯視は日常生活でも頻繁に起こっています。同時に、錯視の研究はわれわれがどうやってモノを認識しているのか、また「視覚」のメカニズムの解明にもつながるといいます。そもそも錯視とは何なのか、そこから「見えてくるもの」は? 錯視研究の第一人者・立命館大学の北岡先生に聞いてみましょう。

2013-10-02

フロントランナー

ゴミをリサイクルし燃料に変身?!
「バイオコークス」がCO2を大幅削減する

近畿大学理工学部 准教授 井田 民男

【シリーズ「新しいエネルギー生産技術」②】
バイオマスという言葉をよく耳にするようになりました。「Bio(生物資源)」と「Mass(量)」を合わせた造語で、一般には「化石燃料を除いた生物由来のもの」という意味で使われています。現在、そのバイオマスをエネルギー資源として活用する動きがさかん。なかでも、近畿大学の井田先生は石炭コークスに替わる、利用価値の低いバイオマスを原料にした燃料の開発に取り組んでいます。「日本が排出するCO2の2%を削減できる」という、その研究の魅力に迫ってみましょう。

2013-09-20

フロントランナー

水と光でつくる究極の新エネルギー
「人工光合成」が世界を救う

自然科学研究機構分子科学研究所 准教授 正岡 重行

【シリーズ「新しいエネルギー生産技術」①】
地球上の生き物で、植物しかもっていないもの。それは「自ら身体の材料をつくり出す」能力です。使うのは太陽エネルギー(光)と水、二酸化炭素。動物は、その植物が生み出したものを摂取し生命を維持しています。私たち人類が利用する石油や石炭など化石燃料も、すべては植物がつくったものが起源です。それと同じ能力を私たちが手にすることができたら・・・・・・。究極の技術「人工光合成」が現実になろうとしています。どんな未来を私たちにもたらすのでしょう。

2013-09-05

フロントランナー

食料増産から新しい医薬品まで
植物工場が切り拓く私たちの未来

千葉大学園芸学部 教授 後藤 英司

サンドイッチ・チェーンが、店舗の中でLED照明を使って野菜の栽培を行っている。そんなニュースを見た人もいるでしょう。そう、あれが植物工場。水や温度、光などを管理し屋内の施設で野菜を育てるため、植物工場では1年中、収穫することができます。生育条件を変えることで、従来にない付加価値の高い農作物を生み出すことも可能。最先端技術として世界中が注目している、まさに「次世代の農業」なのです。それにより、どんな未来が見えてくるのでしょうか。植物工場研究をリードする、千葉大学の後藤先生に聞いてみました。