2014-02-05

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環境浄化とリサイクルを革新する
古くて新しい「選鉱」技術

早稲田大学創造理工学部 准教授 所 千晴

さまざまな電化製品に満ち溢れ、世界中の人とのコミュニケーションまで容易になった現代社会。しかし、文明の発達は環境への負荷を伴います。また、近年はレアアースなど限られた資源の有効活用も問題となってきました。早稲田大学の所先生は、世界が抱える、この2つの難問の解決に取り組んでいます。武器は「ミネラルプロセッシング」。日本語では「選鉱」と呼ばれ、鉱山に関わる古い技術ですが、21世紀になったいま、再び脚光を浴びるようになってきました。それを使えば何が実現できるのか、どのように私たちの社会を変えるというのでしょう。

2014-01-06

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右利きのヘビと左巻きのカタツムリ…
「右」と「左」から迫る生物進化の謎

京都大学白眉センター 特定助教 細 将貴

あなたは右利きですか? それとも、左利きですか? 多くの人は「私は右利きです」と答えることでしょう。日本に限らずどの国に行っても右利きの人が圧倒的多数を占めています。しかし、なぜ右利きが多いのか実はよくわかっていません。人間だけでなく動物にも右利き・左利きがよく見られますが、多くは謎のまま。「左右の非対称性」は生物進化の大きなテーマなのです。京都大学の細先生は、カタツムリとヘビの関係から、それに挑んでいます。先生と一緒にカタツムリとヘビが織り成す「進化のストーリー」を追ってみましょう。

2013-12-25

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江戸の科学技術は世界水準!
ものづくり日本の原点を見直そう

国立科学博物館 科学技術史グループ長
鈴木一義

かつて、日本の技術は「欧米のもの真似だ」と揶揄されていました。さらにいま、お家芸と呼ばれる産業が新興国の追い上げにあっています。自信をなくしつつある私たち日本人。しかし、その必要はまったくありません。なぜなら、日本の科学技術の底力にはすごいものがあるからです。とくに江戸時代は世界最先端に満ち溢れていました――。江戸のサイエンティスト・テクノロジストたちは、どんなすごいことを成し遂げ、どのようなものを生み出したのか。国立科学博物館の鈴木先生と一緒に見ていきましょう。

2013-12-11

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世界最大の鳥・ダチョウがつくり出した
インフルエンザ・花粉症を撃退する“夢の抗体”

京都府立大学生命環境学部 教授 塚本 康浩

インフルエンザの季節がやってきました。しかし、そう遠くない将来、「インフルエンザが脅威ではなくなる日」が来るかもしれません――。京都府立大学の塚本教授は、ダチョウの卵でインフルエンザなどのウイルス抗体をつくる技術を開発。従来よりも効果的で格段に安くつくることができるそれは、「画期的な方法」として世界から注目を集めています。ウイルスにとどまらず花粉症やアトピー性皮膚炎などへの応用も始まりました。ダチョウの卵にどんな秘密があるのでしょう。「人類の救世主」がもつ驚くべきパワーに迫ります。

2013-11-25

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宇宙ビジネスはもはや「夢」ではない!
世界初の人工衛星ベンチャーの挑戦

株式会社アクセルスペース社長 中村 友哉

宇宙をビジネスの場とする――そんな壮大な目標を掲げ、中村社長が仲間2人と「アクセルスペース」を起業したのは2008年のことでした。それから5年、2013年11月21日に同社が手がけた衛星が初めて宇宙に飛び出しました。世界初の人工衛星ベンチャーが成し遂げた快挙――。中村社長たちが、誰も手がけたことがない分野に飛び込んだのはなぜか。宇宙ビジネスにはどんな可能性が広がるというのでしょう。アクセルスペースの挑戦を追ってみました。