フロントランナー
爆発だらけの星・太陽が地球に与える影響
~巨大フレアと地球“寒冷化”を考える
京都大学理学部 教授 柴田 一成
何十億年にわたって、私たちに恵みをもたらし続けている太陽。従来は「静かに光り輝く星」であると考えられていたのですが、近年の観測技術の向上と研究の進歩によって、そのイメージは一変しました。太陽はむしろ「激しく爆発を繰り返している星」であり、そのことが私たちの生活に大きな影響を与えることがわかってきたのです。一方で、地球に寒冷化をもたらす可能性があることも指摘されています。太陽活動によりわれわれを取り巻く環境はどう変わろうとしているのか――京都大学の柴田先生と一緒に、最新の太陽研究を見ていきましょう。
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「面白いから売れる」の発想で
世界に認められる電気自動車を開発
グリーンロードモータース株式会社 社長 小間 裕康
技術力と価格競争力で欧米勢を凌駕した日本の車は、家電とならんで「日本経済の代名詞」でした。まさに、自動車大国ニッポン――。しかし、近年は新興国メーカーの台頭などから、かつての輝きを失いつつあります。そんな自動車業界にあって、京都に誕生したグリーンロードモータース株式会社(GLM)は電気自動車、それもスポーツカーにターゲットを絞り、世界に打って出ようとしています。電気自動車の魅力はどこにあるのか、世界と戦うために小間社長はどのような戦略を描いているのかを一緒に見ていきましょう。
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プリンと醤油でウニの味がする?!
味覚センサーで味の世界に科学のメスを入れる
九州大学工学部 教授 都甲 潔(とこう きよし)
「プリンに醤油をかけて食べるとウニの味がする」「ミカンの薄皮をむき醤油をつけたノリで巻いたらイクラの味に」――にわかには信じられないでしょうが、これらは九州大学の都甲(とこう)先生が開発した味覚センサーによって導き出された“同じ味”です。実際、試してみてください。見事にウニやイクラの味がします。味覚を数値化し、客観的に“見る”味覚センサー。その完成は世界を「あっ」と驚かせました。人間の主観に頼ってきた「味の分析」にいま科学のメスが入ろうとしています。
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もうウナギは食べられない!?
謎多き生態の解明で食文化を守る
東京大学大気海洋研究所 准教授 青山 潤
「ウナギの値段が上がっている!」「気軽にウナギの蒲焼を食べることができなくなった」――みなさんも、このようなニュースを一度は聞いたことがあるでしょう。実際、うなぎは取れなくなっています。ニホンウナギにいたっては、この2月、絶滅危惧種の指定を受けたほど。なぜ、こんな事態に陥ってしまったのか? 東京大学大気海洋研究所の青山先生は、「ウナギの生態に謎が多い」ことを要因のひとつに上げました。日本食の代表ともいえるウナギの蒲焼。果たして、私たちはこれからも食べ続けることができるのでしょうか。
フロントランナー(インタビュー・ムービー)
私たちは一人ぼっちじゃない?!
地球の辺境から探る「宇宙生命の可能性」
広島大学生物生産学部 准教授 長沼 毅
(この記事は動画でご覧いただけます。30min)
長年、地球の生命は太陽の恵みを受けて誕生した奇跡の存在だと考えられてきました。しかし、地球の辺境と呼ばれる場所では、太陽の恵みとは別のシステムで生きている生物がいる。そのことが、近年の研究で明らかになってきました。地球外生命はいるのか。もし、いるとすればどんな生き物なのか――。気鋭の生物学者・長沼毅先生が「地球と宇宙」、そして「生命」の謎に迫ります。